2000年代~

アニメーション映画「漁港の肉子ちゃん」

今回は、

アニメーション映画
「漁港の肉子ちゃん」
ときめきポイントをレビューします♪

漁港の肉子ちゃんをひとことで言うと

 

 

そうなんです。
漁港の肉子ちゃんは、

「生きているだけで丸儲け」と感じる
アニメです。

漁港の肉子ちゃんのときめきポイント

漁港の肉子ちゃんのときめきポイントの総合点
ときめきポイント総合点は?|シニアアニメ美術館
ときめきポイント総合点

3.0でした!
アニメーション映画「漁港の肉子ちゃん」の
ときめきポイント&アニメ詳細レビュー|シニアアニメ美術館
 

漁港の肉子ちゃんは、小学生の女の子と漁港近くに住む母親の人情味あふれる深いお話です。さんまさんが総指揮をとった作品なので、全体的に色合いも音楽も内容も明るくて、見ていて前向きになれる作品です。落ち込んだ時や悲しい時、生きているのが辛い時に見ると、元気をもらえると思います。家族愛や、あたりまえの毎日のことも深く考える場面もありますが、見ていて楽しい気持ちやほっとする気持ちになれすことが多い作品でした。笑いあり、でも最後には泣かせるシーンもあって・・・。吉本新喜劇を見ているような。

疲れているけれどちょっと時間があるときなど、暗い気持ちの時に見ると、心があたたかくなり、とても気分が晴れかも。


*明石家さんまの企画&プロデュース作品として有名になった作品ですが、元は直木賞作家・西加奈子の小説です。この小説をアニメ映画化しています。

ここからはときめきポイントと一緒に、レビューしていますね♪

ストーリー

ときめきポイント

内容はとらえ方によって違うかもしれませんが、人間生きていれば悲しいことや辛いこともあるけど、生きているだけでハッピーだと思える作品でした。

人はそれぞれ生まれた環境も育った環境も違います。母娘のふたり家族、肉子ちゃんとキクコ。主人公の小学生の女の子キクコは、太っている母親が苦手。

子どもだった女の子キクコが一歩進んで女性へと成長する姿をリアルに描いた作品で、誰もが感じる心のちょっとした不快感だったり心配事を見事に描き出している作品で、微妙な描き方のため伝わりにくかったりちょっと見逃すとわかりにくかったりすぐところもありますが、そのため何度も見て楽しめる作品になっています。

家族で見て楽しめる作品があまりない中、人をむやみに傷つけるシーンなどがないこの作品は、子どもと一緒に安心して見られるのもポイント高めです。

 

キャラクター

ときめきポイント

映画に出てくる人はみんな優しくて、でもちょっと意地悪なところもあったり、分かり合えない人もいるけどやっぱりみんないい人。だからこそこの映画が好きなのだと思います。

人情味にあふれている場面もあって、昭和のなつかしさもどことなく感じるアニメです。

主なキャラクターとその声優CV

ときめきポイント

声優陣がとても豪華で、主人公の女の子・キクコの母親役が声を聞けばすぐにわかる大竹しのぶさんキクコ役はCocomi(ココミ)さんで、さんまさんが総指揮をとったからこそ実現したのだろうと思います。

その他にも多数の芸能人が参加していて、見逃すとどこで誰が声を担当していたのかわからないくらいちょっとだけの出演シーンもあり、これも何度も見返したくなるように工夫されているのかと感じました。

  • 肉子ちゃん:大竹しのぶ
  • キクコ:Cocomi
  • 二宮:花江夏樹
  • サッサン:中村育二
  • マリア:石井いづみ
  • みう:吉岡里帆
  • 霊媒師ダリシア:マツコ・デラックス
  • トカゲ、ヤモリ:下野紘
  • ゼンジ:山西惇

 

アニメーション

ときめきポイント

アニメーション映画漁港の肉子ちゃんを見て最初に感動するポイントが、アニメの繊細さと風景がほっとするようなあたたかさに包まれていること。昭和を思い起こさせる漁村を拠点としてお話なので、田舎の漁村風景や山や町がとてもきれいに描かれていて、空の青さや、海や道の雑草に至るまでイキイキとしていて、丁寧に描かれています。

映画の中のシーンには、となりのトトロを思い出させるような、トトロがバスを待っているシーンにそっくりな場面におもわす、にっこりしてしまうはずです。

音楽

ときめきポイント

漁港の肉子ちゃんの音楽を担当したグリーンは、映画の世界観にピッタリで、前向きになれる元気な歌声がいつまでも耳に残りパワーをもらえます。また、OPのイメージの歌(吉田拓郎作詞作曲)もぜひ聞いていただきたい一曲です。

テーマソング・作曲

ときめきポイント

オープニングソングは、吉田拓郎さん作詞作曲のイメージの歌を10才の稲垣来泉ちゃんのかわいい歌声で違う曲のようなイメージに仕上がっています。エンディングテーマ曲名は、たけてんでGReeeeN が歌って盛り上げています。

 

 

【OP】漁港の肉子ちゃん 主題歌

歌:稲垣来泉
作詞・作曲:吉田拓郎<イメージの歌>
発売日:2021年5月

これこそはと 信じれるものが
この世にあるだろうか
信じる者ものがあったとしても
信じないそぶり
悲しい涙を流している人は
きれいなものでしょうね
涙をこらえて笑っている人は
きれいなものでしょうね男はどうして 女を求めて
さまよっているんだろう
女はどうして 男を求めて
着飾っているんだろう
いいかげんな奴らと 口をあわせて
俺は歩いていたい
いいかげんな奴らも 口をあわせて
俺と歩くだろうたたかい続ける人の心を
誰もがわかってるなら
たたかい続ける人の心は
あんなには燃えないだろう
傷つけあうのがこわかった昔は
遠い過去のこと
人には人を傷つける力があったんだろう吹き抜ける風のような
俺の住む世界へ 一度はおいでよ
荒れ果てた大地にチッポケな花を一つ
咲かせておこう
俺もきっと君のいる太陽のあるところへ
行ってみるよ
そして きっと言うだろう
来てみてよかった 君がいるから長い長い坂を登って
後ろを見てごらん
誰もいないだろう
長い長い坂をおりて
後ろを見てごらん
皆が上で手をふるさ
きどったしぐさがしたかったあんた
鏡を見てごらん
きどったあんたが映ってるじゃないか
あんたは立派な人さ激しい激しい恋をしている俺は
いったい誰のもの
自分じゃ 言いたいのさ
君だけの俺だと 君だけのものだと
裏切りの恋の中で
俺は一人もがいている
はじめから だますつもりでいたのかい
僕の恋人よ古い船には新しい水夫が
乗り込んで行くだろう
古い船をいま 動かせるのは
古い水夫じゃないだろう
なぜなら古い船も 新しい船のように
新しい海へ出る
古い水夫は知っているのさ
新しい海のこわさをいったい
俺たちの魂のふるさとってのは
どこにあるんだろうか
自然に帰れっていうことは
どういうことなんだろうか
誰かが言ってたぜ
俺は人間として 自然に生きてるんだと
自然に生きてるって
わかるなんて
何て不自然なんだろう孤独をいつの間にか
淋しがり屋と かんちがいして
キザなセリフをならべたてる
そんな自分を見た
悲しい男と 悲しい女の
いつものひとりごと
それでもいつかは
いつものように 慰めあっている

 

総評

原作者は西加奈子さんで、これまでにもたくさんのヒット作を書かれていますが、「漁港の肉子ちゃん」はこれまでとはまた違った内容になっていて、映画の内容も素晴らしいものです。

生きていればいい時ばかりではありません。自分が背負ったものや、変えられない過去があり、それは誰もが持つものでそういったことすべてを認めてわかり合えて、一緒に悲しんで笑ってくれる人と出会えることが本当の幸せなのだとこの映画が教えてくれました。

人生の教訓になる作品といえるでしょう。アニメは苦手…という方でも気軽に見ていただきたい作品です。有名な方がたくさん声優を演じていらっしゃいますし、これは誰が演じているのかな?と思いながら見たら楽しさ倍増です。

漁港の肉子ちゃんの原作が小説なので、小説を先に見てから映画を見ても面白いと思います。その逆もありで、映画を見てから小説をあらためて読み返すと、新たな発見がたくさんあります。

映画は小説をぎゅぎゅっと縮めている印象があります。より深い内容を知りたい方は小説を読めば、映画の内容がもっと面白くなる作品でした。

昨今暗いニュースが多いですが、人生に疲れてしまった方にもぜひ見てもらいたい作品です。

 

ということで、すべてのときめきポイントを総合すると、3.0でした!
漁港の肉子ちゃんは、2021年公開のアニメーション映画ですが、風景も人情も音楽も昭和の香りただよう私たちシニア世代が見ても、心あたたまる映画です。

子どもから大人まで、老若男女問わず見て楽しめると思います。見る世代によって感じることも違うと思うので、たくさんの人が見て感想を伝えあえば面白いだろうと感じました。

 

この記事がアニメ「漁港の肉子ちゃん」を視聴するきっかけになれば嬉しく思います。一緒にアニメで人生を豊かにしましょう!